金融法務研究会は、第2分科会において、「金融取引における約款等をめぐる法的諸問題」をテーマに研究を行い、今般、別添のとおり、報告書を取りまとめた。当研究当時、法制審議会民法(債権関係)部会において、約款について審議が行われており、同報告書は、そうした審議状況を踏まえた当時の研究会委員の報告資料をもとに取りまとめたものとなる。
本報告書においては、第1章で「約款の定義」(中田裕康東京大学教授)、第2章で「約款の『組入れ』、『開示』」(沖野眞已東京大学教授)、第3章で「約款の変更(総論)」(野村豊弘学習院大学名誉教授)、第4章で「具体的ケースを素材とした約款変更の検討」(山田誠一神戸大学教授)、第5章で「団体による標準契約書等の作成」(森下哲朗上智大学教授)、第6章で「商品の観点から見た約款の問題」(山下純司学習院大学教授)を取りあげている。
なお、本報告書は、研究会として取りまとめたものであり、全銀協として意見を表明したものではない。