株式会社名古屋銀行(頭取 藤原一朗)と株式会社静岡銀行(頭取 柴田久)は、それぞれの取締役会において、包括業務提携を行うことについて決議した。
名古屋銀行は愛知県、静岡銀行は静岡県を主な営業エリアとし、地域に根ざした金融機関として幅広い金融サービスの提供に努めている。愛知県と静岡県には、県内総生産に占める製造業の比率が他県に比べて高く、なかでも輸送用機械の占める割合が高いという共通点がある。
足元では、デジタル化、脱炭素化といった産業構造を大きく変えうる不可逆的な変化が加速しており、両県経済の持続的な成長には、それを支援する地域金融機関の役割が一層重要になるものと認識。両行では、こうした課題認識を共有し、具体的な連携のあり方について検討を重ねてきた。
その結果、包括業務提携が、互いの独立経営を堅持しつつ、両行が永年かけて築き上げた顧客基盤やブランドを維持しながら、双方の有する経営リソースの活用によるサービスメニューの拡充、レベルアップによる収益の拡大や、事務の共同化などを通じたコスト削減等に資するものと合意に至ったことから、本提携契約を締結した。
本提携においては、両行の経営の独立性及び固有の企業ブランド・顧客基盤を維持したうえで、スピード感をもって以下の取り組みを検討していく。具体的な内容については、今後両行で検討組織を設けて、協議を進めていく。
① 愛知・静岡両県主要産業の取引先支援の強化
② 両行の顧客ニーズのマッチングによる地域貢献や新たな収益機会の獲得
③ グループ会社機能など相互の経営リソースを活用したサービスメニューの拡充
④ 各種システムやバックオフィス業務の共同化によるコスト削減
⑤ トレーニー派遣や人材交流、研修の合同開催による人材育成 など
現在、両行は相手方の普通株式を保有していないが、提携効果を高める観点から、相互に取得する予定。取得時期・取得株数については、今後両行で協議のうえ、決定する。
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