第二地方銀行協会では、今年度の活動テーマとして、「コロナ危機を超える地域支援」を掲げ、3つの取組み方針を表明しており、その実現に向け、「地域」・「会員行」・「新連携先」との3つの絆を大切に活動している。
新年を迎え、この考え方に基づき、以下の点を念頭に置いて、取組みを一段と加速させていく。
第一は、「地域経済が当面の危機を凌ぐための資金繰り支援」。足元の第三波の感染拡大により、新たに資金繰りに困窮する事業者の増加が懸念される。追加経済対策により「民間金融機関による実質無利子融資」の取扱い延長が決定された趣旨も踏まえ、地元企業にきめ細かく対応していく。
第二は、「コロナと共存する地域経済の新常態を見据えた企業再生支援」。私ども地域銀行は、これからが、事業再生等に向けた正念場になると認識している。地域や事業体の実情に応じて、さまざまな事業再生ビジョンが想定されることから、引き続き、地域のステークホルダーと緊密に連携しつつ、官民ファンドや資本性劣後ローンの活用等に加え、銀行業務範囲の規制緩和で取扱い可能となる独自の取組み等も用いて、事業再生を強力に支援していく。
第三は、新常態を見据えた、「地域経済がコロナを超えるための共創の促進」。同協会では、デジタライゼーションに加えて、新たにローカルSDGsをテーマに加え、外部企業との協業によるオープン・イノベーションを育む「SARBLAB」の活動を積極化していく。昨年は、地方創生やSDGsに資する具体的な活動に向けて環境省と連携協定を締結したことから、本年は、ローカルSDGsの普及・推進を一層強化していく。
協会長からのご挨拶|一般社団法人第二地方銀行協会 (dainichiginkyo.or.jp)