尼崎信用金庫(理事長 作田誠司)の尼信会館は、「天音比佐の世界」ならびに、「書・篆刻 女流二人展」を開催する。
1階展示室「天音比佐の世界」は、きりえを中心にパステル画もあわせて約50点を展示し、天音氏の創作活動の全貌を閲覧できる。
きりえは和紙や洋紙、金銀箔などを材料とするが、なかでも天音氏は「かげろうの羽」との別名をもつ土佐の典具帖紙(てんぐじょうし)を好んで使い、その薄く、透明感のある美しさを活かした作品が魅力と言われている。
一方、パステル画は画材の豊富な色彩を自由に選び、指や筆を使った柔らかいラインで描いている。これら対照的な二つの創作手法を使い分けて、天音氏の内面にあるさまざまな思いを表現している。
3階展示室「書・篆刻女流二人展」では、小上玉菡(おがみぎょくかん)氏と出田塘葭(いずた とうか)氏による書と篆刻作品を約30点展示している。