金融庁は、昨今、SNS等を通じたやりとりで相手を信頼させ、投資等の名目で金銭をだまし取る「SNS型投資・ロマンス詐欺」が急増しているほか、法人口座を悪用した事案がみられるなど、預貯金口座を通じて行われる金融犯罪への対策が急務であることから、全国銀行協会等の団体に対して、警察庁と連名で、預貯金口座の不正利用等防止に向けた下記のような対策を要請した。
1 口座開設時における不正利用防止及び実態把握の強化
2 利用者側のアクセス環境や取引の金額・頻度等の妥当性に着目した多層的な検知
3 不正の用途や犯行の手口に着目した検知シナリオ・敷居値の充実・精緻化
4 検知及びその後の顧客への確認、出金停止・凍結・解約等の措置の迅速化
5 不正等の端緒・実態の把握に資する金融機関間での情報共有
6 警察への情報提供・連携の強化