一般社団法人 全国銀行協会(会長:半沢淳一 三菱UFJ銀行頭取)は、理事会において、AML/CFT業務の高度化・共同化を図ることを目的とした株式会社(当協会が100%出資)を新たに設立することを決定した。
新会社においては、「取引モニタリング等のAIスコアリングサービス」を提供予定であり、本年度中に準備会社を設立のうえ、2024年度以降の段階的なサービス提供に向けた準備を進める。
同協会は、2020年度、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)から実証事業を受託し、AI等の先端技術を活用した高度なシステムの共同化による効率的かつ実効的なマネー・ローンダリング対策の実現に必要な規制の精緻化の可能性、課題についての調査・整理を実施した。その後、2021年度には「AML/CFT業務共同化に関するタスクフォース」を設置し、共同化の実現について検討を進めてきた。
現在、サービス提供を検討している事項は以下のとおりであり、準備会社においてサービス提供に係る準備のほか、為替取引分析業に係る許可申請等の必要な対応を進めていく予定。
AIスコアリングサービス | 銀行の取引モニタリング等システムから出力されるアラート等のリスク度合いのスコア付けを行う |
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業務高度化支援サービス | AML/CFT業務に係るリーディングプラクティスや実務上の実践的な対応事例の整理・共有等を行う |
共同機関の詳細は別紙を参照。
AML/CFT業務の高度化・共同化に係る新会社の設立について | 2022年 | 一般社団法人 全国銀行協会 (zenginkyo.or.jp)