関西みらい銀行は、和歌山支店で特定の住宅販売会社から長期間にわたり住宅ローンの不正な持ち込みが行われていたことが判明。また、この不正な持ち込みに際し、同社従業員が不正の一部を知りながら取り扱いをしていたことが判明、公表した。
同社和歌山支店の取引先である特定の住宅販売会社から持ち込まれた住宅ローンにおいて、売買契約書の二重作成等や勤務先の虚偽申告、収入証明書類等の偽造が、多数行われていたことが判明。また、住宅ローン利用者の一部については、不正を認識していたことを確認している。なお、本件について、住宅ローン利用者、第三者に被害は生じていない。
2019 年 9 月に住宅ローン利用者から一般社団法人全国銀行協会へ相談の電話があり発覚した。和歌山ハウジング営業部の従業員 1 名が不正の一部を知りながら手続きしていた。また、当該従業員以外にも、不正の一部について看過・黙認していた従業員が複数名いた。
不正が発見できなかった原因として、本来、住宅販売会社向けの営業を担う和歌山ハウジング営業部と融資事務を担う和歌山支店が役割分担して事務の相互牽制を行うべきところ、その仕組みが機能せず、馴れ合いの取り扱いとなっていた。また、途中中断はあったものの、当該従業員が延べ 11 年以上にわたり和歌山支店(和歌山ハウジング営業部を含む)に在籍していたことも原因と考えている。
当該住宅販売会社については、採り得る民事および刑事の法的措置の準備を進めている。また、不正を認識していた住宅ローン利用者については、個別に対応する方針。
https://www.kmfg.co.jp/news/kmfg_c/download_c/files/20200918_1f.pdf