中小企業庁は、平成26年度から実施している「中小企業・小規模事業者ワンストップ総合支援事業(専門家派遣事)」において、専門家が、支援に係る謝金・旅費等を不正に受給した事案を確認したため、当該事実を認めた専門家から謝金・旅費等の返納を受けた。
また、過去の本事業の利用状況等について調査を進めるとともに、本事業の運用変更等の再発防止策を講じる。
本事業は、中小企業の経営課題の解決のため、専門家が中小企業に訪問し、解決に向けたアドバイス等の支援を実施するものであり、支援を行った専門家に対し、謝金・旅費等を支払うもの。
今般、専門家が、支援した事実を報告する際、実際の支援時間や支援場所を偽った報告を行い、支援に係る謝金・旅費等を不正に受給した事案が複数発覚した。
事案の発生を踏まえ、関係者への事実確認を行い、これまでに5名の専門家について、謝金・旅費等の不正受給(合計約2,952万円)が認められたため、
・専門家5名の専門家登録の取消し
・当該専門家を派遣した機関による派遣申請の停止
・専門家5名に対し、不正に受給した謝金・旅費等の返還請求
の措置を講じた。本事案については、警察とも相談の上、対応していく。
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200327015/20200327015.html