三菱UFJ信託銀行は、東京大学とソフトバンク株式会社と、人生100年時代を迎え、個人が自分の健康年齢を微量な血液検査により把握し、それを行動変容につなげる「ヘルシー・エイジング・システム」を構築するための産学共同研究を、2019年8月から開始した。
今回の産学共同研究では長寿で健康的な人を対象として微量な血液の分析から健診データのみでは得られない情報を得て、実年齢とは別の健康度を示す指標の確立を目指す。
また、新たな指標の確立に加え、得られた個人のデータと生活データ、睡眠データ等を連携し、生活習慣病予防のために一人一人に寄り添うサービスを実現する、AIを活用したソリューションの研究開発にも取り組む。
この産学共同研究は、ヨーロッパの代表的な長寿福祉国でもあるスウェーデン、イタリアと連携することで、国際比較研究としての側面も持ち、より緻密な次世代個別化保健医療の確立を目指す。
研究の主体は、東京大学センター・オブ・イノベーション(COI)自分で守る健康社会拠点に参画している東京大学大学院工学系研究科個別化保健医療寄付講座の岸暁子特任助教を中心に行い、ソフトバンクはビッグデータ解析やAI開発の支援を実施する。
三菱UFJ信託銀行は、超高齢社会において多様化する個々人のニーズに応えるため、この産学共同研究の成果を踏まえた新たな人生設計の提案や新商品・新サービスの開発を目指す。