全国銀行協会は、銀行業界におけるAML/CFT態勢の更なる高度化の観点から、同協会コンプライアンス部内に「AML/CFT対策支援室」を設置した。
金融機関におけるマネー・ローンダリングおよびテロ資金供与防止対策(以下「AML/CFT(Anti-Money Laundering / Countering the Financing of Terrorism)対策」という。)は、国際社会がテロ等の脅威に直面する中で取り組まなければならない喫緊の課題であり、その重要性はますます高まっている。
わが国においても、来年に予定されているFATF(Financial Action Task Force)による第4次相互審査に向けて、本年2月には、金融庁の「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に係るガイドライン」が公表されるなど、金融機関のAML/CFT対策に係る態勢の高度化が求められている。
同協会がこれまで行ってきた会員銀行への支援に加え、今後は、例えば、AML/CFT対策に係る国内外の最新情報や先進的な取り組み・ノウハウを集約し、会員銀行間で共有する等の対応を通じ、会員銀行におけるAML/CFT対策の取り組みをより一層支援し、わが国の金融システムの信頼性・健全性の維持・向上に努める。