みちのく銀行は、同行の内部監査で職員の融資業務に関する事務処理の放置が発覚、その調査過程において、設備資金融資案件の稟議書に添付されていた領収書と異なる領収書を外部保証機関に送付していたことが判明したことから、調査の対象範囲を拡げて全営業店の設備資金融資を調査した結果、計17件の不適切な事案が発覚し公表した。
設備資金に係る融資は融資実行後の融資金管理を必要としているが、行内の事務処理を終了させることを目的に、外部の保証機関に対する提出書類や同行内部管理帳票等の記載内容のつじつま合わせを行い、また、関連資料である領収書を偽造するなどしていた。
本事案に関して、借入人の金銭的被害はない。
本来は外部保証機関の保証を付けることができない融資については、借入人の了解を得たうえで、借り入れの時点と同じ条件で、順次、同行プロパー融資に切替手続を進める。なお、融資に関連して負担した保証料は、融資当初に遡って借入人に戻す。