三菱UFJ信託銀行株式会社(取締役社長 池谷幹男)は、教育資金贈与信託(愛称:まごよろこぶ)のサービス向上と業務効率化を図るため、教育資金の払い出しに必要な領収書等をスマートフォンで簡単に提出できる「まごよろこぶ領収書提出アプリ」の提供を開始した。
また、領収書等の確認に IBM Watson Explorerを活用する実証実験を完了し、確認事務をシステム化するための開発に着手した。
「教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置」の制度改正により、これまで書面で金融機関に提出が求められていた教育資金の支払にかかる領収書等について、本年 6 月よりインターネット等を利用した方法でも提出が可能となった。これを受け、同社はスマートフォンで写真を撮影し詳細を入力するだけで簡単に領収書等を提出できるスマートフォンアプリ「まごよろこぶ領収書提出アプリ」を開発した。同制度にかかる領収書等の提出が可能となるアプリの導入は本邦で初めて。
同社では、顧客が教育資金贈与信託から払い出した資金が贈与税の非課税対象となる「教育資金」に該当するかどうかを確かめるため、顧客が提出した領収書等の内容を一枚ずつ確認する作業を行っている。
平成 25 年 4 月の取り扱い開始以降、同社の教育資金贈与信託は契約金額が累計で 5,000 億円を超え、引き続き契約件数の増加が見込まれる中、事務にかかる負担軽減やさらなる品質向上を目的として、領収書等の確認に IBM Watson Explorer を活用し、確認事務のシステム化に向けた開発を始めた。
本年 11 月を目途に、領収書等に記載されている内容を人工知能が解析し、結果を自動的に導き出すことが可能となった。