近畿産業信用組合は、元職員による2件の不祥事件が判明、公表した。
1、茨木支店にて発覚した事件
同組合元職員(渉外係一般職員・27歳)が、平成28年2月から平成28年12月(茨木支店在籍)にかけ、顧客から預った定期積金への掛金入金分の現金を、証書上に集金の記録を行いながらそのまま集金現金を着服。
さらに、顧客の普通預金の残高を定期預金へ振替するように依頼し、通帳と出金伝票を預りするも、定期預金の入金伝票は預からずに、顧客に手続内容や授受物件の内容を説明しないまま、普通預金の出金の依頼を受けたものとして「受取書」を発行し、普通預金より出金した現金を着服する方法などにより着服を繰り返し、累計543万円を着服していたことが発覚した。
2、生野支店にて発覚した事件
同組合元職員(渉外係一般職員・25歳)が、平成28年12月から平成29年1月(生野支店在籍)にかけ、顧客から預った定期積金への掛金入金分の現金を集金したことを装いそのまま着服。
さらに、顧客から依頼を受けた普通預金口座や定期預金口座への入金の受付に際して、通帳や入金伝票、現金などを預かるも、通帳のみ記帳のために預かったものとして「受取書」を発行し、各口座への入金は行わずに預かった現金を着服する方法などにより着服を繰り返し、累計809万円を着服していたことが、事故者が借入金の返済督促を受けていることが確認されたため、組合にて実施した事故者に対する内部調査により、発覚した。